ビコ先生

某大学(超・理系)の非常勤の仕事(1年生用の初等英語)で「何やってもいいよ」と言われたので、迷いつつCry Freedomを読んでいる。

Cry Freedom: Level 6: Simplified Edition (Oxford Bookworms Library)

Cry Freedom: Level 6: Simplified Edition (Oxford Bookworms Library)

おなじみのOxford Bookwormシリーズの一番難しいレベルなので、最初は心配していたけども、意外と行けるかな
とおもったらやっぱりダメ。
うーんきついかな。
やり方を色々考えよう。

ところで、この授業のためと言ってはおこがましいかも知れんけども、南アフリカのBlack Consciousness運動家のSteve Bikoの著作を個人的に読んでいる。

なかなか面白い。
合衆国の運動家たちの言説を援用しつつも、独自の強調点や、南アフリカならではの問題意識が見られる。
イギリス系とボーア系の問題、とか。


ところで、ギルロイのBlack Atlanticの議論に対して、彼のような実際のアフリカ(≒アトランティック圏内の一部としてのアフリカ)の運動家の事例は好ましい批判的視点となりそうだ。

The Black Atlantic: Modernity and Double-Consciousness

The Black Atlantic: Modernity and Double-Consciousness

ギルロイはアフリカ→アメリカは想定しつつも、それがアフリカの人権運動に逆輸入された歴史は無視しているし、やっぱり彼の中心はイギリス、特にロンドンなどの大都市圏にあるといわざるを得ない。

やっぱ、ギルロイは大風呂敷を広げるのが仕事、ってな立場になってるのかな。
最近はどうだか知らないけども。





そんなこんなで、学校の授業ではBlack Consciousness運動の言説を延々と説明することに。
一部の学生からはBiko先生と呼ばれているそうな。
ま、映画(邦題『遠い夜明け』)ではBikoはデンゼル・ワシントン
個人的に好きな俳優、かつイケメンなので、まぁ、いいかな。